2019/01/23
内臓のはたらきについて「腎」とは?

 

すこし間があいてしまいました、内臓のはたらきシリーズ。

今回は五臓のうちの「腎」についてお伝えしています。

 

「腎」は生殖にかかわる重要な臓器です。

泌尿器に関わる内臓なので、体全体の水の代謝のコントロールを行うイメージはつきやすいかと思います。これは東洋医学でもおなじ。

ほかに、「蔵精」といわれ生命力の貯蔵をしているといわれる特別な臓器です。また「納気」といって呼吸によって気をおさめる作用もあります。

とにかく、ひとの「生きる」ということにものすごく深い関りがあり、とってもだいじ。

 

腎がうまく働かなければ、生命にかかわる。
そして発育問題や老化の進みが早くなるのです。

気をつけたいですね・・・!

腎の不調はどんなもの?

・不眠、眠りが浅い

・むくみがでやすい

・耳鳴りがする、難聴である

・腰や膝が痛む

・冷えを感じる

・尿に問題がる(多尿、頻尿など)

・骨折しやすい

・物忘れが激しい

 

一見関係なさそうですが、これらは腎が大きく絡んでいるものなのです(゚д゚)!

 

さまざまな働きを担う腎。役割を詳しくみていきます。

・蔵精(ぞうせい)とは。

「蔵精」とは「精を貯めておく」ということですが、この”精”というものは、気血を生みだすもとであり、生命力の根源であるといわれます。だから成長・発育・生殖などにも影響するのです。

そしてこれは「先天の精」と「後天の精」の2つから構成されます。

 

「先天の精」は、生まれたときに両親から受け継いだもの。いわゆる”体質”といわれるものです。

人の成長や発育、生殖器に関わり、これが腎という臓にしまわれて生まれてくるのです。

この先天の精は「原気(元気)」という気になり、生命力の源になります。この原気は臍下の”丹田”というところ(おへその下あたり)にたくわえられます。

 

「後天の精」は、生まれた後に飲食物から得る精のことを言い、こちらは脾の働きによって飲食物から生成されます。この脾から吸収された水分や栄養で変化した精が腎に取り込まれ、先天の精を絶え間なく補っていきます。

腎は「生命力」そのものといっても良いくらい生きることに関わる内臓で、元気で活動的に生きていくうえで腎という臓は欠くことができない存在だといえるのです。

また、東洋医学ではすべてのものに”陰”と”陽”の働きがあると考えます。この中でもとくに腎の陰陽はからだ全体の陰陽のバランスに対して影響が強いのです。

たとえば「体が冷える」「体がほてる」などはこの陰陽のバランスが崩れているときに起こることが多く、腎が良い状態にあれば陰陽のバランスが取れ、調子が良い状態を保てるということになります。

そういう意味でも腎はとても大事な役割をしているといえますね。(⌒∇⌒)

・全身の水のコントロール⇒主水(しゅすい)

水は脾によって飲食物から取り出され、体の中を巡っていきます。全身をめぐった水は腎に運ばれ、不要なものは膀胱をへて尿として排泄され、一部は再利用するためふたたび肺へ運ばれます。

腎は全身の水の流れをコントロールしているため、これの働きがうまくいかないと、不要な水がからだに溜まって浮腫んだり、尿の問題がおこったりしてしまうのです。

・深い呼吸⇒納気(のうき)

「気を納める」の字のごとく、肺から入る気を納める役割です。呼吸はいろいろな健康法において重視されていますが、東洋医学では肺以外のからだの深いところに気を取り込むという考え方があります。

腎のグループとは?

腎に関連する部位や精神も含めたグループです。

「骨」「髄」「髪」「耳」「二陰」「志」「恐」「驚」「鹹」などになります。

 

・「骨」「髄(ずい)」「髪」

腎は骨をつかさどり、骨の成長、質などをコントロールします。髄は骨の中にあり、骨に栄養をあたえているものです。だから腎が正常だと骨が丈夫なのです。

髪は腎の状態を反映する部分で、髪色やツヤ、量などで腎の状態がわかります。腎は老化と深く関わっているので年齢を重ねるとツヤが無くなり、白髪や抜け毛などが増えます。

 

・「耳」

「腎は耳に開竅(かいきょう)する」といわれており、腎は耳と通じていると考えます。そのため年齢を重ねると耳の聞こえが悪くなることも。ほかに、耳鳴りや難聴、聴覚器の異常や、平衡感覚の異常も、腎の不調が原因であることもあります。

・「二陰」

二陰とは前陰と後陰でつまり、尿道口と肛門のことです。大小便は腎と関係があります。

 

・「唾」

唾は主水の働きによって、唾の量や質が調整されます。歯の状態にも関わります。歯は骨余といって骨の余り、といわれ同様に腎とのつながりが強く、骨の延長でできたと考えられます。

 

・「志」

志は思考や記憶を保存する精神のこと。「根気よく続ける」ということに関わり、腎の状態が悪くなれば物忘れが激しくなったり、根気が続かなくなります。

・「恐」「驚」

恐れと驚きは腎とかかわりの深い感情です。腎の機能が落ちれば気が下り、”恐”という感情がおこりやすくなります。ちょっとしたことで怖がったり、ビクビクしたりします。また気が乱れると”驚”という感情がおこりやすくなり、驚きやすくなります。

そして恐れたり、驚いたりしすぎることでまた腎を傷め、弱ってしまします。

 

・「鹹(かん)」

鹹は塩味のことです。鹹味には下す、軟らかくする、散らすなどのはたらきがあり、海産物や味噌などの発酵食品なども含まれます。適度に塩分を摂取することで腎や膀胱のはたらきを助けてくれます。とり過ぎはむくみにつながりますが、控えすぎればそれもまた腎に影響を与えます。

腎の病はどんなもの?

・精が不足すると・・・

成長や発育、生殖に影響がでます。成長の遅れや不妊、老化が早まったりするのです。

足腰がだるい、骨が弱い、歯が抜ける、耳が聞こえにくい、物忘れしやすい、なども老化にあたります。

また、性行為のしすぎは腎の精を消耗してしまうので病気の原因にもなるといわれています。腎精の不足は腰痛にもつながり、腰に力が入らなくなったり、だるくなったり、鈍い痛みが慢性的にでたりもします。

 

・水の代謝が低下すると・・・

からだにむくみが出たり、頻尿や尿漏れ、尿量の減少などがおこります。下痢などをする場合もあります。

 

 

「老化」ととても深い関りがあり、生きることそのものに直結してくる腎。

働きが落ちれば体調不良はもちろん、老化が一気にすすむのでしっかり養生したいですね(⌒∇⌒)

ちょっと知っておくだけでも体を元気にキレイにできるコツがわかります♪

 

鍼灸サロン心春では、さまざまな症状や悩みに対して、個別に合わせて何が必要なのかをしっかりと説明しながら治療しています。

悩み事はお気軽にご相談くださいね!

過去記事一覧へ

ご予約はこちら 

ページの最上部へ